過払い金請求は司法書士でもできる?弁護士との違いとおすすめ事務所を紹介

「過払い金請求を司法書士に依頼できるのか・弁護士との違いが分からない」
「費用面で司法書士の方が安いのか知りたいが、サービス内容に不安がある」
「どの司法書士事務所を選べば安心して依頼できるのか判断できない」

過払い金請求を検討している方の中には、司法書士に依頼できるのか、それとも弁護士の方がいいのかと迷っている方も多いでしょう。

実際、司法書士でも過払い金請求は可能ですが、対応できる金額や業務範囲には制限があり、弁護士との違いを理解しておくことが重要です。

また、費用や交渉力の面で司法書士ならではのメリットもあるため、依頼先の選び方次第で手元に残る金額や解決スピードが変わってきます。

本記事では、司法書士と弁護士の違いをわかりやすく解説するとともに、費用相場や依頼時の注意点・2025年最新のおすすめ司法書士事務所を紹介します。

過払い金請求を安心かつスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

過払い金請求を司法書士に依頼できる範囲

過払い金請求を司法書士に依頼できる範囲

司法書士に過払い金請求を依頼することは可能ですが、法律で扱える範囲が制限されています。

請求金額や裁判での対応範囲に制約があるため、その特徴を理解して選ぶことが大切です。

  1. 司法書士が扱えるのは140万円以下の案件
  2. 裁判所での代理権は簡易裁判所まで

司法書士が扱えるのは140万円以下の案件

司法書士が過払い金請求で対応できるのは、1社あたりの請求額が140万円以下の場合に限られます。

これは司法書士法で定められた業務範囲によるもので、140万円を超える高額案件については弁護士しか扱えません。

この制限を知らずに司法書士へ依頼すると、結果的に案件を扱えず、弁護士を紹介されるケースもあります。

そのため、依頼前に自分の請求額がおおよそどのくらいになるのかを確認することが大切です。

比較的少額の請求であれば司法書士に依頼する方が費用を抑えやすく、迅速な対応を受けられるメリットもあります。

裁判所での代理権は簡易裁判所まで

司法書士が裁判所で、代理人として活動できるのは簡易裁判所に限られます。

簡易裁判所は訴額が140万円以下の案件を扱うため、これが司法書士の権限の範囲とも連動しています。

もし過払い金請求で業者が任意の返還に応じず訴訟になった場合でも、140万円以下であれば司法書士が代理人となって裁判手続きを進めることが可能です。

しかし、140万円を超える場合は地方裁判所の管轄となり、司法書士では対応できないため弁護士に依頼しなければなりません。

司法書士に依頼するメリットは、費用が弁護士より抑えられるケースが多く、少額案件での迅速な解決に強みをもつ点です。

ただし、高額請求や複雑な訴訟の可能性がある場合は、最初から弁護士に依頼する方がスムーズに進められるでしょう。

過払い金請求は司法書士と弁護士どちらに依頼すべき?

過払い金請求は司法書士と弁護士どちらに依頼すべき?

過払い金請求は司法書士と弁護士どちらにも依頼できますが、それぞれに得意とする範囲や強みがあります。

自分の請求額や状況に応じて、最適な依頼先を選ぶことで費用や解決スピードに差が出るため、特徴を理解して選ぶことが重要です。

  1. 過払い金請求を司法書士に依頼した方がいい人
  2. 過払い金請求を弁護士に依頼した方がいい人

過払い金請求を司法書士に依頼した方がいい人

過払い金請求を司法書士に依頼した方がいいのは、1社あたりの請求額が140万円以下で収まるケースや、比較的シンプルな案件です。

司法書士は弁護士に比べて費用が抑えられることが多く、少額の請求でも依頼しやすいのが大きなメリットです。

また、全国対応や着手金無料・成功報酬制を導入している事務所も多いため、依頼時の経済的負担を軽くしたい方にも向いています。

さらに、迅速な対応や依頼者へのきめ細やかな説明を重視している司法書士も多く、初めて過払い金請求をする方にとって安心感があります。

高額請求や訴訟が想定されない場合は、コストパフォーマンスに優れた司法書士への依頼が適しているでしょう。

過払い金請求を弁護士に依頼した方がいい人

弁護士に依頼した方がいいのは、過払い金の請求額が140万円を超える高額案件や、金融業者が返還に応じず訴訟に発展する可能性が高いケースです。

弁護士は地方裁判所での代理権をもち、強い交渉力と訴訟対応力を発揮できるため、難易度の高い案件でも安心して任せられるでしょう。

また、金融業者によっては任意交渉で大幅な減額提示しかされない場合もありますが、弁護士であれば訴訟を通じて有利な条件を引き出すことが可能です。

費用は司法書士より高めになる傾向がありますが、回収できる過払い金が大きい場合や、確実に返還を受けたい場合にはその分のメリットがあります。

複数社からの借り入れや高額請求が見込まれる場合は、弁護士に依頼するのが最適です。

過払い金請求に強いおすすめ司法書士事務所6選

過払い金請求に強いおすすめ司法書士事務所6選

過払い金請求を安心して進めるには、実績豊富で信頼できる司法書士事務所を選ぶことが重要です。

ここでは、費用の明瞭さと依頼者に寄り添った対応で評判の高い事務所を6つ厳選し、それぞれの特徴や強みを紹介します。

  1. 司法書士法人アストレックス
  2. グリーン司法書士法人
  3. ウイズユー司法書士事務所
  4. 司法書士てらやま事務所
  5. 司法書士法人ホワイトリーガル
  6. シン・イストワール法律事務所

司法書士法人アストレックス

司法書士法人アストレックス

住所 大阪府大阪市中央区谷町2丁目4番5号 谷町センタービル10階
受付時間 9:00~21:00
電話番号 0120-232-079
対応地域 全国
初回相談費用 無料
任意整理の費用 着手金:22,000/1社
成功報酬:返還額の18〜20%
個人再生の費用 330,000〜385,000円+実費
自己破産の費用 330,000〜385,000円+実費

司法書士法人アストレックスは、借金問題全般に強く、特に過払い金請求で高い実績を誇る専門事務所です。

特徴は相談料・着手金無料で依頼しやすい料金体系を整えている点で、依頼者が費用面で不安を抱えることなく相談を始められます。

過払い金の返還額を最大化する交渉力にも定評があり、依頼者の利益を第一に考えたサポートを提供しています。

さらに、依頼者の状況に応じて分割払いに対応してくれる柔軟性もあり、経済的に余裕のない人にとって心強い味方といえるでしょう。

司法書士法人アストレックスの口コミ

依頼から着手まで非常に早く、費用の分割にも応じて頂き、全て終了後もアフターフォローがあるので最後まで安心できました。ありがとうございました。

引用:Google

\相談料無料&取立・催促即日ストップ!/

司法書士法人アストレックスに無料相談する

借金解決の事例を公式サイトで確認

グリーン司法書士法人

グリーン司法書士法人

住所 【東京】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル12階
【大阪】大阪府大阪市中央区難波4丁目4−4 難波御堂筋センタービル8階
【名古屋】愛知県名古屋市中村区名駅3丁目28番12号 大名古屋ビルヂング11階
受付時間 平日:9:00~20:00
土日祝:9:00~18:00
電話番号 0120-797-031
対応地域 全国
初回相談費用 無料
任意整理の費用 21,780円〜/1社
個人再生の費用 300,000円〜
自己破産の費用 264,000円〜

グリーン司法書士法人は、関西を拠点に全国からの依頼に対応している大手事務所で、年間数千件に及ぶ相談実績があります。

特徴的なのは着手金0円・完全成功報酬制を採用している点で、請求が成功しなければ費用がかからない仕組みです。

これにより、依頼者はリスクを負うことなく安心して手続きを進められるでしょう。

また、依頼者ごとに状況を丁寧にヒアリングし、最適な解決策を提示してくれる姿勢が高く評価されています。

全国どこからでも電話やメールで無料相談が可能なため、初めての方でも利用しやすい事務所です。

グリーン司法書士法人の口コミ

最初は初めてだったので不安もありましたけど、いろいろ親身に対応していただき、迅速な対応だったので本当に助かりました。だいぶ精神的にも楽になりました。今後もよろしくお願いします。

引用:Google

\10,000件以上の相談実績あり&土日祝対応!/

グリーン司法書士法人に無料相談する|関西

グリーン司法書士法人に無料相談する|関東

ウイズユー司法書士事務所

【債務整理】ウイズユー司法書士事務所

住所 大阪府大阪市北区東天満2-9-1 若杉センタービル本館7階
受付時間 24時間
電話番号 0120-165-056
対応地域 全国
初回相談費用 無料
任意整理の費用 11,000〜110,000円/1社
個人再生の費用 528,000円〜
自己破産の費用 473,000円〜

ウイズユー司法書士事務所は、依頼者に寄り添った柔軟な対応と迅速な解決力で人気の高い事務所です。

最大の特徴は相談料・着手金無料を徹底している点で、依頼者が安心して一歩を踏み出せる仕組みを整えています。

成功報酬も回収した過払い金から支払う方式を採用しているため、事前に現金を準備する必要がなく、手元資金に不安のある人でも安心でしょう。

さらに、依頼者の都合に合わせて分割払いにも対応しており、費用面のハードルを下げています。

豊富な実績に基づいた交渉力と、依頼者目線でのサービス提供を両立しており、迅速かつ確実に過払い金を取り戻したい方に最適な司法書士事務所です。

ウイズユー司法書士事務所の口コミ

ここでの体験は本当に素晴らしかったです!サービスは丁寧で、雰囲気もとても良く、手続きなども早かったです。また必ず訪れたいと思います。

引用:Google

\無料相談24時間対応&分割払い・後払い可/

ウイズユー司法書士事務所に無料相談する

借金解決の事例を公式サイトで確認

司法書士てらやま事務所

住所 愛知県名古屋市中村区則武2丁目14番4号 カーサスギトピア2E
受付時間 9:00~20:00
電話番号 0800-200-2111
対応地域 全国
初回相談費用 無料
任意整理の費用 基本報酬:33,000円/1社
通信費:2,200円/1社
個人再生の費用 330,000円〜385,000円+実費
自己破産の費用 275,000円+実費

司法書士てらやま事務所は、地域密着型の親身な対応で信頼を集める事務所です。

特徴は、代表司法書士が直接相談に対応し、一人ひとりの事情を丁寧にヒアリングしてくれる点です。

そのため、初めて過払い金請求をする人や不安を抱えている人でも安心して相談できるでしょう。

料金体系は相談料・着手金無料・成功報酬制を基本とし、請求が成功しなければ費用がかからない仕組みを導入しています。

さらに、返還額に応じた適正な報酬設定で、依頼者の手元にしっかり資金が残るよう配慮されているのです。

全国対応も可能でありながら、地域に根ざした温かい対応を特徴としているため、丁寧で信頼できるサポートを重視する方に向いています。

\借金問題解決2,000件以上&相談無料!/

司法書士てらやま事務所に無料相談する

借金解決の事例を公式サイトで確認

司法書士法人ホワイトリーガル

司法書士法人ホワイトリーガル

住所 東京都港区三田1−3−40 天祥麻布十番ビル408
受付時間 10:00~18:00
電話番号 0120-768-878
対応地域 全国
初回相談費用 無料
任意整理の費用 44,000円/1件+実費
個人再生の費用 385,000〜440,000円+実費
自己破産の費用 330,000円+実費

司法書士法人ホワイトリーガルは、過払い金請求に特化した専門性の高さと、依頼者に寄り添った費用体系が魅力の事務所です。

着手金・相談料無料・成功報酬制を採用しており、依頼者が請求に失敗した場合のリスクを最小限に抑えられます。

また、金融業者ごとの対応傾向を熟知しているため、効率的かつ効果的な交渉を進められるのも強みです。

さらに、回収スピードにも定評があり、早期解決を望む人にとって安心感のあるサポートを提供しています。

透明性のある料金体系と豊富な経験に裏打ちされた交渉力を兼ね備えたホワイトリーガルは、コストを抑えつつ成果を重視したい方に最適な事務所でしょう。

\しつこい催促の電話を即日ストップ可能!/

司法書士法人ホワイトリーガルに無料相談する

借金解決の事例を公式サイトで確認

シン・イストワール法律事務所

シン・イストワール法律事務所

住所 東京都千代田区平河町2-4-13 ノーブルコート平河町4F
受付時間 24時間
電話番号 0120-313-216
対応地域 全国
初回相談費用 無料
任意整理の費用 着手金:58,300円/1社
減額報酬:減額分の11%相当
個人再生の費用 506,000〜605,000円+11,000円/1社
自己破産の費用 407,000〜506,000円+実費+11,000円/1社

シン・イストワール法律事務所は、弁護士が直接対応してくれる点が最大の特徴で、司法書士には扱えない140万円を超える高額な過払い金請求にも対応可能です。

料金体系は相談料・着手金無料で依頼しやすく、成功報酬も回収額に応じた設定となっており、費用面での不安を軽減できます。

特に、業者が返還に応じない場合や訴訟に発展したケースでは、弁護士ならではの強力な交渉力と訴訟対応力を発揮します。

高額案件や複雑なケースにおいても安心して依頼できる点が大きな魅力で、確実に返還を実現したいという方におすすめの法律事務所です。

シン・イストワール法律事務所の口コミ

マイナスの口コミ見て少し不安でしたが実際に行ってみたらすごく感じが良くて解決も思ったより全然スピーディでした。ありがとうございました。

引用:Google

\豊富な経験をもとに交渉!/

シン・イストワール法律事務所に無料相談する

借金解決の事例を公式サイトで確認

過払い金請求を司法書士に依頼するメリット・デメリット

過払い金請求を司法書士に依頼するメリット・デメリット

過払い金請求は司法書士に依頼することも可能ですが、依頼先を決める前にメリットとデメリットを正しく理解しておくことが大切です。

ここでは司法書士の特徴と、弁護士を選ぶべきケースとの違いを解説します。

  1. 司法書士に依頼するメリット
  2. 司法書士に依頼するデメリット
  3. 弁護士に依頼すべきケースとの見極め方

司法書士に依頼するメリット

司法書士に過払い金請求を依頼する最大のメリットは、費用を抑えやすい点です。

弁護士に比べて成功報酬や着手金が低めに設定されていることが多く、少額の過払い金でも依頼しやすいのが特徴。

また、多くの司法書士事務所では相談料無料・着手金無料といった制度を導入しており、依頼時の経済的負担が軽くなります。

さらに、司法書士は地域に根ざした事務所が多く、依頼者一人ひとりに寄り添った丁寧な対応を期待できるのも魅力です。

電話やオンラインでの相談にも柔軟に対応しているところが増えており、初めて過払い金請求をする方にとって安心感があります。

比較的少額の請求やシンプルな案件なら、司法書士に依頼するメリットは大きいといえるでしょう。

司法書士に依頼するデメリット

一方で、司法書士に依頼する場合のデメリットも理解しておく必要があります。

司法書士が扱えるのは1社あたり140万円以下の案件に限られており、それを超える高額の過払い金請求は対応できません。

また、裁判になった場合も簡易裁判所までしか代理権がないため、地方裁判所での訴訟には対応できず、弁護士に引き継ぐ必要があります。

その結果、依頼を司法書士から弁護士へ切り替える手間や費用が追加で発生する可能性があります。

さらに、大手の金融業者が強硬な姿勢をとる場合や訴訟が避けられないケースでは、司法書士だけでは十分な解決が難しい場合も。

案件の規模や複雑さによっては、最初から弁護士に依頼した方がスムーズに進むことを理解しておくことが重要です。

弁護士に依頼すべきケースとの見極め方

司法書士と弁護士、どちらに依頼するかを判断するためには請求額と訴訟の可能性が大きなポイントになります。

1社あたりの過払い金が140万円を超える場合や、金融業者が返還に応じず裁判になる可能性が高い場合は、弁護士に依頼すべきです。

弁護士は地方裁判所での代理権をもち、訴訟対応に強いため、高額案件でも確実に回収できる可能性が高まります。

一方で、請求額が少額で交渉だけで解決できるケースでは、費用が抑えられる司法書士への依頼が現実的です。

依頼先を選ぶ際には自分の過払い金がどの程度になりそうか・訴訟の可能性があるかを専門家に確認し、案件の性質に合った依頼先を選ぶことが成功への近道といえるでしょう。

過払い金請求を司法書士に依頼した場合の費用相場

過払い金請求を司法書士に依頼した場合の費用相場

司法書士に過払い金請求を依頼する際の費用は、着手金・成功報酬・減額報酬といった項目に分かれます。

弁護士との比較や費用倒れを避けるための注意点も含め、相場を理解してから依頼先を選ぶことが重要です。

  1. 着手金・成功報酬・減額報酬の目安
  2. 弁護士との費用比較
  3. 費用倒れを防ぐために確認すべきポイント

着手金・成功報酬・減額報酬の目安

司法書士に過払い金請求を依頼する場合の費用は、まず着手金が0〜3万円/1社程度とされています。

最近では着手金無料を掲げる事務所も増えており、依頼時に大きな費用がかからないケースも多くあります。

次に成功報酬は、回収できた過払い金額の15〜20%前後が相場です。

また減額報酬は、残債務が減額された場合に発生し、減額分の10%程度が一般的です。

依頼先によっては減額報酬を設定していないところもあるため、契約前に確認することが重要です。

弁護士との費用比較

司法書士と弁護士を比較すると、一般的に司法書士の方が費用は低めに設定されています。

弁護士の場合、着手金は0〜5万円/1社、成功報酬は回収額の20%前後、訴訟を経た場合は25%程度となることもあります。

一方、司法書士は着手金0〜3万円/1社、成功報酬15〜20%前後と、弁護士より低い水準です。

ただし、司法書士は1社あたり140万円を超える請求や地方裁判所での訴訟には対応できないため、高額案件や複雑な事案では弁護士に依頼する必要があります。

つまり少額かつシンプルな請求なら司法書士・高額請求や訴訟が必要な場合は弁護士と使い分けるのが賢明です。

費用だけでなく、自分の案件の規模や難易度も考慮して依頼先を決めることが大切です。

費用倒れを防ぐために確認すべきポイント

過払い金請求で注意すべきなのが、費用倒れです。

これは、請求して取り戻せた金額よりも、支払う報酬や実費が高くなってしまうケースを指します。

費用倒れを防ぐためには、契約前に着手金の有無・成功報酬の割合・減額報酬の有無を必ず確認することが重要です。

また、郵送代・印紙代などの実費がどの程度発生するかもチェックしておきましょう。

さらに、請求可能な過払い金額を事前にシミュレーションしてもらうことで、費用とのバランスを見極めやすくなります。

過払い金が少額しか見込めない場合は、費用を抑えられる司法書士を選ぶか、場合によっては請求を見送る判断も必要でしょう。

無理なく手元に資金が残るよう、契約前の確認を徹底することが大切です。

過払い金請求を司法書士に依頼する流れ

過払い金請求を司法書士に依頼する流れ

司法書士に過払い金請求を依頼する場合、手続きは無料相談から始まり、取引履歴の精査・金融業者との交渉・過払い金の返還という流れで進みます。

それぞれの段階を理解しておくことで、安心して依頼ができます。

  1. 無料相談・契約
  2. 取引履歴の取り寄せと過払い金の計算
  3. 任意交渉または簡易裁判所での手続き
  4. 過払い金返還と報酬の支払い

無料相談・契約

過払い金請求の第一歩は、司法書士事務所での無料相談から始まります。

多くの事務所では電話・メール・オンラインで相談を受け付けており、自分の借り入れ状況や返済履歴を伝えることで、大まかに過払い金が発生しているかどうかを診断してもらえます。

相談時に重要なのは、費用体系や報酬の割合・支払い方法について確認することです。

事務所によっては着手金無料・成功報酬制を導入しているところもあり、依頼者の負担を軽減できるでしょう。

内容に納得できたら正式に契約を結び、司法書士が代理人として手続きを進めることになります。

契約書には費用や返還後の報酬率などが明記されているため、不明点を残さず確認してから署名・押印することが大切です。

取引履歴の取り寄せと過払い金の計算

契約後、司法書士は金融業者に対して取引履歴の開示請求をします。

取引履歴には借り入れや返済の日付・金額・適用された金利が詳細に記録されており、過払い金の有無を判断するための重要な資料です。

業者は、通常数週間から1か月程度で履歴を開示します。

司法書士はこれを基に、利息制限法に基づいて利息を再計算し、本来支払うべき金額と実際に支払った金額との差額を算出します。

自分で計算するのは難しいため、専門家に依頼することで正確な金額を把握できるのが大きなメリットでしょう。

算出された金額はその後の交渉や裁判での根拠資料となり、返還請求の成功に直結します。

任意交渉または簡易裁判所での手続き

過払い金の金額が確定したら、司法書士は金融業者に対して任意での返還交渉をします。

多くのケースではこの段階で和解が成立し、数か月以内に返還されることが一般的です。

しかし、業者によっては返還額を大幅に減らす提案をしてきたり、返還自体を拒否する場合もあります。

その際は簡易裁判所に訴訟を提起し、司法書士が代理人として手続きを進めます。

司法書士が対応できるのは1社あたり140万円以下の案件に限られますが、簡易裁判所での訴訟対応が可能なため、多くの案件は解決できるでしょう。

任意交渉での返還額に納得がいかない場合や、業者の態度が強硬な場合には、裁判によって正当な金額を取り戻すことが重要です。

過払い金返還と報酬の支払い

交渉または裁判で合意が成立すると、過払い金が返還されます。

返還されたお金はまず依頼者の口座に振り込まれ、その後司法書士への報酬が差し引かれる形で精算されるのが一般的です。

成功報酬は回収額の15〜20%前後が相場で、事務所によっては分割払いに対応している場合もあります。

返還までの期間は交渉で2〜3か月、裁判を経ると半年以上かかることもありますが、最終的には正当な金額を取り戻せる可能性が高いのが魅力です。

また、返還金は生活再建の資金に充てられるだけでなく、借金が残っている場合には残債務に充当されるケースもあります。

報酬を差し引いても手元に資金が残ることが多く、依頼する価値は十分にあるといえるでしょう。

過払い金請求は司法書士でも可能!まずは無料相談から

過払い金請求は司法書士でも可能!まずは無料相談から

過払い金請求は司法書士でも依頼可能ですが、対応できる範囲は1社あたり140万円以下・裁判は簡易裁判所までといった制限があります。

一方、弁護士は高額案件や地方裁判所での訴訟も対応でき、強い交渉力を発揮できる点が大きな違いです。

少額かつシンプルな案件なら司法書士に依頼することで費用を抑えやすく、高額や複雑な案件なら弁護士が適しています。

依頼前に自分の借り入れ状況や請求額を把握し、どちらに依頼するのが最適か見極めることが重要です。

信頼できる事務所を選べば、費用面の不安を抑えながら過払い金を取り戻し、生活再建に向けた大きな一歩を踏み出せるでしょう。